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Mathematica

Mathematica コマンドプロンプトで実行したい

はじめに

Mathematicaは非常に便利なツールです。しかし、他のプログラムと並行して使っているとコマンドプロンプトから実行したい時が出てきます。そういった場合に、どうすれば他のプログラムと同じようにコマンドプロンプトから実行できるようになるか今回紹介したいと思います。

前提として、Mathematicaのライセンスを保持していることとします。

コマンドプロンプトで実行するには

Mathematicaをコマンドプロンプトで実行するには、Wolframscriptを利用する必要があります。一般的にMathematicaを利用する際は、ノートブックと呼ばれるソースファイルを使いますが、この拡張子が.nbのファイルはコマンドプロンプトから実行することは出来ません。そのため、別途WolframscriptというパッケージをWolframからダウンロードする必要があります。

wolframscriptは、Wolfram公式ページからダウンロードできます。

Wolframの公式サイトからWolframscriptをダウンロードすると、コマンドプロンプトで拡張子が .wls のファイルを実行することができます。

このwolframscriptのファイルは、テキストエディタなどで作成できます。例えば、以下のようなtest.wlsのファイルを作成します。

a=3;
b=a*20;
Print[b];

作成出来たら、コマンドプロンプト上で以下のように実行します。

>>wolframscript -file test.wls

すると、計算結果の60がコマンドプロンプト上で表示されます。

最後に

wolframscriptではファイルを実行する場合、Mathematicaの一般的なノートブックのように、プログラムの一部分だけを実行することは出来ません。イメージとしてはPythonのプログラムに近いです。上記で紹介したような挙動は、MathematiaのノートブックでCtrl-A、Shift-Enterを押した場合と同様になります。

ただしwolframscriptは非常に強力です。表やグラフなどを出力して保存する場合は、一般的なMathematicaと同様に綺麗なグラフを作成できます。また、計算によっては、ノートブックで実行するよりも早い場合があるので非常に使い勝手が良いです。

自分は多言語のプログラムで計算したデータを、解析してグラフにまとめるのにwolframscirptを使っていて重宝しています。バッチファイルで組み合わせるととてもスムーズに実装できます。

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